鉛筆を使ったデッサンについて初心者の方にもわかりやすく解説します!

こんにちは!画家の川原です。
今回は「鉛筆を使ったデッサンについて初心者の方にもわかりやすく解説します!」
というテーマでお話していきます。

球体や立方体などの静物、人物、風景など様々な対象を鉛筆や木炭を使って美しいトーンを出したり、写真のようなリアルな絵を描くことができます。
私はデッサンを学んでから、実際に写真のような絵を描くとこができています。
皆さんにも是非デッサンについて学んでいってください!

今回解説する内容はこちらになります。

1.鉛筆を使ったデッサン①デッサンについて

デッサンは「素描」「下絵」「線」という意味で、物体の形、明暗や質感などを画面上に表現することです。
またデッサンは対象をなるべく正確に描くことが重要になってきます。

 

2.鉛筆を使ったデッサン②デッサンをする意味とは?

「モチーフをよく観察して正確に描写する」ということです。
デッサンで物体などを描くことにより、対象物の構造や成り立ち、バランスをしっかり捉えることができます。
物体をいろいろな角度から観察、分析をすることによってその成り立ちをよく理解できるようになります。
目に映る対象物がどう成り立っているのか?どのような光の当たり方をしているか?                        など物体をよく観察することが重要になります。
デッサンは絵を描く基本として重要な要素です。
また「下絵制作」「物の成り立ちを知るため」「線という概念で置き直すため」の3つのポイントになります。
一つ気を付けなければいけないのは、デッサンに対してしっかりとした意識で取り組まないといけないということです。
「いつまでも絵が上達しない」とか、「自分の作品を制作していけない」ということになります。
ただ単に「デッサンをやってればいいや」という考えではいけないということです。

 

3.鉛筆を使ったデッサン③調子(トーン)について

調子、トーンとは色調、色の濃淡や明暗などを言います。トーンを乗せるとも言えます。
デッサンで白黒の絵を描く際も、色を乗せる作業にあたります。                                                        トーンについてはしっかり理解しておかなければいけません。
絵を描く上で欠かせない要素なのでしっかり押さえて欲しいです。
このトーンを学ぶことでリアルな絵などを描くこともできるようになっていきます。
トーンは白、グレー、黒の3つの色から成り立ちます。
白と黒の間のグレーは細かくわけることができます。白はこれ以上明るくならない、黒はこれ以上暗くならない色というのがあります。
しかし中間のグレーという色のトーンの幅はほぼ無限に存在します。

                   9トーン分割

最も明るいトーン            中間のトーン          最も暗いトーン

4.鉛筆を使ったデッサン④「固有色」について

固有色というのは物体によって異なる赤、青、黄などの色の情報のことです。
例えばイチゴは赤色ですし、レモンは黄色ですよね。
白黒のデッサンには固有色の情報はありませんが、白黒に変換する際にこの色のことは考えないといけません。
鮮やかな黄色というのは白黒にした際に、明るいグレーになります。
しかし鮮やかな赤色を白黒に変換すると、暗いグレーになります。
これは結構大事な部分になります。
例えばですが、イチゴとレモンを一緒に並べてデッサンする時に、同じ明るさのグレーで描いてしまうとなるとそれは間違いです。
レモンはイチゴより明るいグレーで、描かないといけません。
白黒に変換して描く場合は、色の情報をよく観察して白黒に変換していかないといけませんよ!ということです。
これらは日頃から色のある世界を、白黒グレーに頭の中で変換してみるというような、癖をつける事で理解しやすくなります。

 

5.鉛筆を使ったデッサン⑤影と陰について

「カゲ」には2種類存在します。それは光によってできる「影」「陰」です。
「カゲ」にはモチーフの光が当たらない所の「陰」
モチーフの床についている「影」があります。
光があるということは必ず影もあるということになります。
光源から遠ざかれば暗くなりますし、遮られれば「影」になります。
鉛筆で描く際は、基本的に暗い「陰」の部分に多く鉛筆を乗せていくとこになります。

 

6.鉛筆を使ったデッサン⑥トーンを3分割する

これはデッサンの中で一番重要な部分になります。
モチーフを描くときに「3つのトーンに分けて考えてみる」ということです。
トーンがたくさんのグラデーションになっているので、モチーフはリアルになって見えます。
「明るさのトーン」「中間のトーン」「暗さのトーン」になります。
トーンの知識を知らずに、いきなり見たままの物体を模写しようとしてもかなり難しいと思います。
この「トーンを3つに分ける」というのを理解すると、楽にリアルに描けるようになります。

 

   明るさのトーン           中間のトーン          暗さのトーン

7.鉛筆を使ったデッサン⑦モチーフを「物としてみない」

デッサンにおける基礎の考え方として、モチーフを「物としてみない」というのが重要になってきます。
例えば立方体を立方体と見ないで、「トーンの形」でモチーフを見るんです。
先ほどの3つのトーンの「明るいトーン」「中間のトーン」「暗さのトーン」という形を分けて見ることが非常に大事です。
私たちは普段から物を物として見てしまっているので、普段からこういう意識で見るようになるには
時間がかかってしまうかもしれません。
これを一度覚えてしまうとかなりリアルに描けるようになっていきます!
非常に重要な部分になります。

まとめ

今回は「鉛筆を使ったデッサンについて」というテーマで解説してきました。
デッサンは「すぐにいきなり描けるか」というと簡単に描けるわけではありません(^^;)
実践して描いていくうちに、必ず身についていきます。
モチーフの見方やトーンの使い方などを理解すれば、一気にリアルに描くことは可能です。
私もデッサン始めた頃はこれらを理解するのに結構時間がかかってしまいましたが、
何度も描いて、実践していくうちに理解して覚えていけます。
皆さんも是非チャレンジしてみてください!

では今回はここまで!
またほかの記事で会いましょう!

鉛筆画を描くための道具とは?初心者の方にもわかりやすく解説します。

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