こんにちは!画家の川原です。
アクリル絵の具で描いた作品
今回は特殊な効果が得られるメディウムについてお話していきます。
主にリキテックス社のメディウムを解説します。
前回は基本的に使用頻度の高いメディウムを3つ紹介しました。
メディウムもバリエーションが豊富で、特にリキテックス社のメディウムは
ユニークで面白い画材です!
ではどのような特殊な効果を得られるメディウムがあるのか、見ていきましょう!
目次
特殊効果メディウム①グロスポリマーメディウム
グロスポリマーメディウムは、光沢を出したり、絵の具を薄めたり、絵の具の量を増やしたり
することができるメディウムになります。絵の具に透明感を与える効果もあります。
また絵の具を水で薄めると、定着力が弱くなります。
水で薄めた絵の具に、少量混ぜてその弱まった定着力を補うのにも使えます。
特殊効果メディウム②ペインティングメディウム
ペインティングメディウムの効果は、水の代わりに絵の具を薄めたり、
絵の具やメディウムをエアブラシで塗るとき、液体状に変えることができるメディウムになります。
絵の具に混ぜると、定着力を弱めずに筆のすべりが滑らかなになり、絵の具がよく伸び透明感を高めることができます。
若干ではありますが、乾きが遅くなります。
エアブラシの詰まりやノズル周りに付く塗料の塊を防ぐとこができるんですね!
水で溶いた絵の具をエアブラシで吹こうとすると、どうしても絵の具がうまく溶けずに
アクリル絵の具が小さい塊のまま、画面に付く場合があります。
これを防ぎたいのであれば、ペインティングメディウムをオススメします。
特殊効果メディウム③パールメディウム
パールメディウムは絵の具に少量混ぜるだけで、キラキラしたパール調の輝きを出しつつ、透明感も出すことができます。
絵の具に混ぜるときは、一度に多く混ぜてしまうとパール調が目立たなくなってしまいます。
少しずつ混ぜてください。
このパールメディウムは絵の具に混ぜるとき、勢いよく混ぜると泡だってしまうことがあります。
気泡ができてしまった場合は、自然と消えるまでそのまま置いてください。
特殊効果メディウム④ヘビージェルメディウム
このヘビージェルメディウムは「ジェルメディウム」より更に粘度が高いメディウムになります。
かなり粘度が高めで、筆のタッチが残る油絵のような練りの硬さになります。
高低差のある凸凹した表現に適しています。厚塗りしたい方は是非使ってみてください。
また色に深みが出たり、透明感やツヤも出ます。ですが乾燥は遅くなります。
特殊効果メディウム⑤マットジェルメディウム
マットジェルメディウムは乾いた後にマットになる点は、ジェルメディウムと同じ効果です。
ジェルメディウムはツヤ出し効果があるものが多いです。
盛り上げたり、厚塗りする場合に使ってみてはいかがでしょうか。
この「マットジェルメディウム」は「ジェルメディウム」と混ぜることができます。
半ツヤのジェルメディウムを作ることができ表現方法が広がります。
まとめ
今回はリキテックス社のメディウムを5つほど解説してみましたがいかがでしたか?
リキテックスは、他の会社に比べて特殊メディウムが多かったので取り上げてみました。
メディウムを使うことでいろんな表現方法ができるんですね!
ですが使いこなすのが難しい画材でもあります。
メディウムはアクリル絵の具だけでなく、プラスティックやガラス、金属にも使用することができるんですね!
絵の具の他にヘビージェルメディウム+マットジェルメディウムを混ぜて半ツヤの練りの硬いジェルに調節できたりもします。
メディウム同士を混ぜることもできますが、逆に混ぜることができないメディウムもあります。
単体でしか使えないメディウムもあるんですね。
興味のある方はいろいろな使い方で、オリジナルの絵の具を作って自分らしい表現をしてくださいね!
では今回はここまでにします!
またほかの記事で会いましょう!
コメントを残す