こんばんは!画家の川原です。
アクリル絵の具で描いた作品
皆さんの中には飾れる絵はあるのだけれども、
飾っていないまたは押し入れなどにしまってある絵もあるのではないでしょうか?
今回はそうした飾っていない絵画、色褪せや破損をさせたくないからずっとしまってある大切な絵画を劣化させないために
保存方法や保管方法と、絵の保管に適した環境の作り方を解説します。
絵画の保管方法
絵画の保管方法はどうすればよいのでしょうか。
絵画は、額に収めたまま保管します。額装から絵を出すと擦れたり、
ぶつけたりして絵に傷が入ってしまうこともあります。
また画面同士を触れた状態にすると画面同士が張り付くとこもあるので
そうならないためにも額装に入れておきましょう!
絵画をしまう時に額縁についたホコリをそのままにしておくと、カビや虫などがついてしまうことがあるので、必ず額縁を乾いた綺麗な布で掃除してから保管してください。
額を入れてあった箱に元通りにしまって、必ず立てて収納します。絵画を複数重ねて収納すると
重みで破損したり、湿気がこもってカビが発生してしまう恐れがあるので、重ねずに保管します。
皆さんが作成した絵をキャンバスのまま保管する場合は
絵の大きさにあった箱に入れるのが良いです。
箱がない場合は、保護紙で画面を覆い紙袋に入れて立てて保管しましょう!ホコリも避けれます。
絵画の保管場所
絵画はとてもデリケートです。
いろいろな要因が重なるとヒビが入ったり、色褪せしてしまうんですね。
保管状況によっては、破れてしまうなど取り返しのつかない破損を招いてしまうこともあります。
絵画を保管する時に守るべきことを挙げていきます。
・湿気のない場所
・温度変化のない場所
・直射日光の当たらない場所
・できるなら絵画専用のスペースを確保する
・陰干しやクリーニング、ケアをする
絵を保管する前に、十分ホコリなどを落としてから保管しましょう。
自分で行う場合は、風通しの良い日陰で一日干します。
日干しが終わったら、やさしくホコリを払う程度にします。
強く擦って傷をつけないようにしましょう!
その際に、カビが発生していないかチェックしておきましょう。
高温多湿を避ける
高温多湿はカビの原因になります。
紫外線による影響を気にしている方は、大体暗いところに保管しがちです。
例えば押し入れやクローゼットなどです。
こういった場所は通気性が悪く湿気が逃げないことがあるためあまりお勧めできません。
紫外線を避ける
できる限り直射日光が当たらない場所を選んで保管することが大切です。
アクリル絵の具で言えば、顔料によってそれぞれの耐光性のレベルがあり、
特に蛍光色などは耐光性がないものが多いです。
長期保存される作品において耐光性のない絵の具を使うことはおすすめできません。
UVカットのバーニッシュやアクリル板のついた額装を使うのもいいです。
ただしアクリル板は画面と接触すると張り付りつくと取れなくなってしまします。
触れた状態での保管は避けましょう!
UVカットや他のバーニッシュについてはこちらの記事からどうぞ
絵画に適した環境
絵の保管に最も適した環境は、湿度50%~60%、気温18度~20度の環境です。
カビが発生した場合、キャンバスの中まで浸透すると大変なことになります。
取り返しがつかなくなります。温度・湿度管理には気を配ってください。
先ほども書きましたが、絵に直射日光は絶対にダメです。
紫外線の影響で色褪せやヒビが入ってしまうなど、修復ができなくなることも考えられます。
風通しをよくするために収納場所に余裕を持ちましょう!
額縁に入れていない絵の保管方法
額装に入れていない絵の保管方法は2つあります。
1つは保護紙を使うことと2つ目は保存箱を使うことです。
額装に収まっていない場合だと、絵の画面同士が触れてしまうことがあります。
接触を避けるための保管方法です。
保護紙を使う
保存紙は画面の保護や違う作品の画面同士が張り付くのを防ぐために使います。
作品同士を重ねて保管する(立てて保管する)場合は、
画面が露出して接触しないよう大きめのサイズの保護紙を間に挟みます。
保護紙の代用として紙パレットの絵の具を出す面、ツルツルした面を画面側に向けます。
そうするとこで画面同士の接触を防ぐことができます。
保存箱を使う
すでにカビが発生している絵は他の作品と一緒に保管していると
カビが移ってしまう危険があります。
そのため単体で保管します。
保存箱にもいろいろな大きさ、厚み、形があります。
保護紙と併用しつつ作品や保存スペースに合ったものを選びます。
まとめ
大事な絵を保存、保管する方法のお話をしてきました。
実際に私も描いた絵の中にはお気に入りのものがあります。
皆さんにも思い入れのある絵、自分で頑張って描いた絵など大切にしたい作品があると思います。
そうした大切な絵を長く綺麗に保存したいのであれば、
額装に入れて保管したほうがいいんじゃないかなと思います。
額装に入れると入れないのでは作品の持ちも変わってきます。
大切な絵を美しいまま保存できるように、自宅の保管環境を整えることも大切です。
ホコリやカビが気になるのであれば、額装に入れたほうが安全です。
では今回はここまでにします。
またほかの記事でお会いしましょう!
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