【アクリル画】筆の種類と選び方、お手入れ方法について解説します!

A collection of old sable paintbrushes

こんにちは!画家の川原です!

アクリル絵の具で描いた作品 

 

今回は【アクリル画】筆の選び方とお手入れ方法について解説します。
アクリル絵の具にはアクリル絵の具に合った筆があります。
筆の選び方のポイントは形状と毛の種類です。
筆の形や筆の毛など種類も豊富でナイロンや天然(動物)の毛を使った筆もあります。

結論から言うと最初はナイロンの筆、(フィルバート)を選んだほうがいいですね。安価で種類もたくさんあります。
オススメは「インターロン」1214 フィルバートの筆ですね!

 

 

【アクリル画】筆の選び方①筆の形状

・ラウンド(丸い筆)
・フラット(平形の筆)
・フィルバート(先が丸い平形の筆)
・ワイド(幅広の筆)
・スポッター(細い筆)
・ファン(扇状の筆)

・ラウンド(丸い筆)
 線画や細部を描くのにもストロークの強弱で太い線も細い線も表現できます。

・フラット(平形の筆)
 面塗や線画に便利です。平らな面は塗り込みができ、エッジを利用すると線画にも使用できます。

・フィルバート(先が丸い平形の筆)
 フラット型を使いこんだ形に最初から作ってあります。
 面塗りや描き込みに使いやすい筆です。

・ワイド(幅広の筆)
 下塗りや大作用に向いています。

・スポッター(細い筆)
 細かい作業に適した筆です。先端が短く細い丸筆です。
 細部の塗り込みに使用します。

・ファン(扇状の筆)
 画面のぼかしたり、グラデーションをつけるのに適しています。

それぞれ筆先が異なるため、絵の具をとってキャンバスにのせた際は筆のタッチも異なります。

 

【アクリル画】筆の選び方②毛の種類

アクリル絵の具に使う筆の毛には2種類があります。
1.ナイロン筆
2.天然毛の筆(動物毛)

・ナイロン筆
コシがかなり強い筆です。油彩やアクリル絵の具のような粘り気の強い絵の具を薄めないで使う時、
また絵の具を盛り上げたいときに使う筆になります。
※アクリル絵の具は乾燥が早いので筆の毛が傷みやすいです。
なのでナイロン筆を使うことが多いです。

      インターロン「1214」

・天然毛(動物毛)の筆
主に馬、豚、タヌキ、イタチなどの毛があります。
ここでは実際に私が使ってみて使いやすかった筆を紹介してます。

・豚毛
豚毛は硬く、油絵の具やアクリル絵の具の粘り気にも負けない弾力と耐久性があります。
水を多く含んだ絵の具を指で筆先を弾いて描く
スパッタリング技法を用いて描くことができます。豚毛にもTファンの筆があります。

オススメは【ナムラ】というメーカーの豚毛筆です。

豚毛Tファン

 

・タヌキ
タヌキの毛は絵の具の含みが良く、復元性が高いです、
Tファンなどに使用されてます。
オススメは【ホルベイン】油彩筆 Tファン 平筆です。

【アクリル画】筆の選び方③大きさ

これは筆が大きいか小さいかになります。
筆先が同じでも筆の号数が変わればタッチが大きくなったり小さくなったりします。
筆が大きくなればタッチが変わるんですね。
基本的に筆の大きさはキャンバスの大きさに変えていくのが一般的です。
例えばですが0号の小さなキャンバスに大きい筆を使ってもただ単に描きづらいだけですよね。
その逆も同じで50号の大きいキャンバスに小さい筆で描いても、
なかなかつらいです。細かい表現をしたい、描写したい場合はそのままで大丈夫です。
筆の大きさも絵によって変えていく必要があるんですね。

【アクリル画】筆の選び方④細密筆(面相筆)

細かい絵を描くときは細密筆を使います。
毛先のまとまりが重要で、先程お話ししたアクリル絵の具は「筆を痛めやすい」絵の具です。
なので細密筆はあまり長持ちしません。

私は「アルテージュ」キャムロンプロ620 5/0号(ラウンド)を使用してます。
これよりももっと細い筆がありますが、これでも十分細かい表現ができます!

【アクリル画】筆のお手入れ・掃除方法

1.ティッシュやキッチンペーパーに拭う
 ティッシュやキッチンペーパーでふき取ることで絵の具が落ちやすくなります。
 筆にたくさん絵の具がついた状態で水で洗ってもいいですが、ある程度絵の具を
ティッシュやキッチンペーパーでふき取ることで洗いやすくなります。

2.手のひらで洗う
 水またはぬるま湯(30~40度くらい)で手のひらを使い、大まかな汚れを落とします。
 石けんをつけて手のひらでワシャワシャしたほうがよく落ちます。
 ※強い水流で洗うと、毛が割れてしまう可能性があるため、弱めの水流で
 
3.根元を洗う
 最後は筆の先をつまんで根元を膨らませるようにしながら洗います。
 これをやらないと根元カチコチ、先ボサボサになり
 筆の寿命が短くなる原因になります。一番じっくりやる所です。
 色つきの水がでなくなるまで洗います。
 
4.寝かせて乾かす
 洗い終わったら、筆先を整えて、寝かせて乾かします。
 立てて乾かすと少し残った絵の具が、根元にたまってしまうので注意が必要です!
※アクリル絵の具を使った筆は水溶性なので汚れは落ちやすいですが、
絵の具が付いたままの筆が一度乾燥すると、絵の具が固まって使えなくなってしまうので注意が必要です。

 

まとめ

今回は【アクリル画】筆の種類と選び方、お手入れ方法についてお話してきました!
いろんな種類の筆があり、私も何をどう選んだらいいのか悩んだことがありました!
実際に私が使って使いやすかった筆も少しだけ紹介してみました!
気になる方はいろいろ試してみてくださいね!

では今回はここまで!
また他の記事でお会いしましょう!
ではでは!

 

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